忠岡町の聚楽塗りでボードの継ぎ目をメッシュで補強! 3/4

忠岡町W様邸 階段の架け替えや内装リフォーム 


忠岡町の和室の聚楽塗りです。W様邸はこの工事で2階の和室二間のうち一間をフローリングに、もう一間は畳を新調します。フローリングに張り替える方の和室の壁はじゅらくを塗って仕上げます。この和室は階段の架け替えに伴い、壁を一部設置しました。新しく設置した壁は石膏ボードです。地震で大きな揺れを受けた時に目地部分の聚楽が割れないようにメッシュを貼って補強してからじゅらくを塗りました。

聚楽の下塗り!

聚楽塗りは基本的に3回塗りです。(下塗り・中塗り・上塗り)

まず初めに下塗りで壁の下地を調整し、聚楽を塗る準備をします。左官職人が、壁の状態を見極めて厚みや塗り重ねる回数を決めて作業します。

 

棚板の跡を埋めました

階段室や踊り場の壁も聚楽仕上げです。

W様邸はこの工事で階段の架け替えを行いました。既存の階段よりも勾配が緩やかになる分、踊り場が奥に移動するので和室の押入れを解体しました。その押入れの中段の棚と、天袋の棚を撤去した跡を先に埋めて、表面を平らに整えました。

乾燥させてから上塗り

下塗りで下地の壁を調整し、仕上げの聚楽を2回に分けて塗装します。(中塗り・上塗り)

中塗り後、乾燥させてからもう一度塗り重ねることで(上塗り)塗りムラがなくなり美しく仕上がります。

ボードの継ぎ目にメッシュを貼ります

階段の架け替えに伴い、既存の踊り場からの出入り口に石膏ボードを張って壁にしました。

地震時など大きな揺れが発生した時に目地部分が動くので、上に塗った聚楽の割れを防止するために補強のメッシュを貼りました。

継ぎ目を補強

網目状になった補強用のテープを目地に貼ってから聚楽を塗ると、割れを防止または軽減できます。

きれいになった聚楽にひび割れが入るととても目立ってしまうのできちんと処理しました。

ボードを下塗り

石膏ボードの継ぎ目にメッシュを貼って処理してから聚楽の下塗りを行いました。他の壁と同様に中塗り、上塗りして仕上げます。

 

段差を馴染ませます

階段室の壁で、押入れの棚の撤去跡を馴染ませながら下塗りし、中塗り・上塗りで仕上げます。

昔の聚楽は古くなるとポロポロと剥がれ落ちてきましたが、最近の聚楽は接着性が向上されているので剥がれにくくなっています。

 

次は階段室の壁の聚楽仕上げの様子をご紹介します。

 

前回はこちら(忠岡町の階段室の木部の塗装) 

 

つづきはこちら(忠岡町の階段室の聚楽塗り替え)

 

現地調査はこちら(忠岡町の階段の架け替えや内装リフォームの調査)

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