岸和田市で行った外部の鉄骨階段の塗装の様子をご紹介します。
ご相談があったのはマンションの鉄骨階段で、錆が発生して数カ所で穴が開き、耐久性が低下していました。穴が開いている箇所には鉄板を溶接するなど補強して、錆を落としてから塗装しています！
※鉄骨階段の補強の様子は前回の現場ブログでご紹介しています。
一番下のリンクよりご覧ください。
岸和田市の錆びついた鉄骨階段を錆止め塗料で塗装！ 8/4
塗装前に行うケレン作業では鉄部の錆がたくさん落ちますし、塗装の際には塗料が垂れたり飛散します。
作業中に周囲を汚してしまわないようにシートを敷いて養生（保護）しました。
鉄部を塗装する際には必ず「ケレン」という作業を行ないます。
こちらの外部階段は錆が進行して穴がいている箇所もあったので、先に補強しています。
錆を落とす作業にはとても時間がかかりますが、錆を抑えて塗膜を長持ちさせるために丁寧にケレンしました。
ケレン作業は、錆びの進行の度合いや作業する箇所によって工具を変えます。
写真のように平らな面で、錆が進行している場合は硬いヘラを使用して錆をそぎ落します。
階段の踏板部分は表面に凹凸がりますので、ヘラではケレンできません。
硬い毛足のワイラーブラシで凹凸面に発生した錆びを落としました。
ワイヤーブラシは細かい部分の錆びをとす時にも重宝します。
ケレン作業で錆を落としてから塗装していきます。
写真は一番初めに塗る錆止め塗料「ファインデクロ」です。
ファインデクロは弱溶剤・エポキシ樹脂系の塗料です。
「弱溶剤」「エポキシ樹脂系」と言われても難しいですよね・・・。
簡単にお伝えすると、幅広い下地に密着し、高い防錆効果がある塗料になります。
錆止め塗料は錆びを取り除いたり、防ぐ塗料ではありません。
あくまでも錆を抑える塗料ですので、定期的にメンテナンスしないとまた錆が発生します。
鉄部が空気と水に触れると酸化して錆が発生しますので、鉄部がそれらに触れないように塗膜で保護することが大切です。
塗膜が傷んで剥がれてくると鉄部が空気と水に触れて錆びついてしまうので、できるだけ早い段階で塗り替えてあげると錆が抑えられて長持ちします。
塗膜に厚みがある方が、鉄部を守ることができますので、この上に中塗り・上塗りして仕上げていきます。
中塗り・上塗りで使用するのは日本ペイントの「ファインウレタン」です。
ファインウレタンは、弱溶剤・ウレタン系の塗料です。
鉄部・木部・外壁と幅広い適用性があり、防藻や防カビ・防錆効果が高い塗料です。
錆びは鉄部の天敵です！
下塗りだけでなく、中塗り・上塗り塗料にも防錆効果があるので安心ですね！
日本ペイントのファインウレタンで中塗り・上塗りして仕上げます。
中塗りの塗膜を乾燥させてから上塗りするので、塗膜が二重になり厚膜に仕上げることができます。
階段の裏面も錆止め塗料で下塗りしてからファインウレタンで中塗り・上塗りしました。
階段の裏面は雨の影響を受けにくいイメージがありますが、雨水は下に向かって流れますので、鉄骨に継ぎ目などから浸入します。実際に、階段の踊り場の床の裏面は錆が進行して穴が開いていました。
鉄骨階段の塗装完了です！
既存と同じような仕上がりにあるように、濃い茶色で塗装しました。
錆びついて穴が開き、耐久性が心配だった鉄骨階段を補強したので強度が向上し、塗装により美観性も確保できました。
こちらのマンションでは、陸屋根のパラペットの笠木も補強して塗装したので次の現場ブログでご紹介させていただきます。
現地調査はこちら ➡ 岸和田市の錆びついて穴が開いた外部階段の塗装
陸屋根のメンテナンス ➡ 岸和田市の陸屋根のパラペット笠木の補強工事
陸屋根の笠木塗装はこちら ➡ 岸和田市の陸屋根の笠木を錆止め塗料で塗装
鉄骨階段の塗装をご検討されている方へ・・
鉄部に発生した錆びを放置するとどんどん広がり最終的には穴が開いてしまいます。
穴が開くと塗装では元に戻らないので補強や交換が必要になり、修繕費用がかさんでしまいます。
鉄部を長持ちさせるために塗装でメンテナンスしませんか？
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