泉大津市の台風被害に遭った釉薬瓦屋根の修理 3/18

泉大津市S様邸 屋根修理とユニットバス入替工事 


泉大津市の台風被害に遭った瓦屋根の修理です。S様邸の屋根はオレンジの釉薬瓦で、台風の強風で降り棟(軒先に向かって降りる棟)の瓦がズレたり、地瓦(屋根面の瓦)などが割れ、漆喰が剥がれる被害に遭いました。割れた瓦は差し替え、瓦のズレを戻し、飛散を防止するためにシーリングで固定しました。また、谷樋などの剥がれた漆喰は新しい漆喰に詰め直しました。

部分足場を建てました

屋根を修理するために、部分足場を建てました。屋根の工事では、職人が安全に屋根の上に上り下りするために、また、作業性を高めるために足場が必要になることがほとんどです。屋根の被害状況によって設置する足場の形状は様々で、全周に建てることもあればこのように一部分だけ建てる場合もあります。

なんばん

屋根工事で使用する資材です。

写真は、なんばん漆喰という瓦の隙間を埋めたり、瓦を固定するための資材です。漆喰は白くて(黒もあります)見た目がきれいなので、棟などのむき出しになる土を覆う仕上げとして使用されます。また、雨水を防水する役割もあります。

オレンジの釉薬瓦

S様邸はオレンジの釉薬瓦です。

台風時に瓦が数枚割れてしまったので、新しい瓦をご用意しました。

瓦を固定する銅線

棟瓦(屋根の頂点部の瓦)を固定するための銅線です。

棟は屋根の高い位置にあるので、風や地震の影響を受けやすいため銅線で縛って固定します。

コーキング

屋根の瓦を固定するためのシーリングです。

瓦同士の継ぎ目にシーリングを充填してつなげることで、瓦がバラバラに飛散するのを防ぎます。

割れた瓦を撤去して差し替えます

屋根の修理状況です。

割れた瓦は撤去して差し替えます。

S様邸の屋根は葺き土を使用しない工法です。そのため、瓦をめくると防水シートが見えます。

桟に向かってビス留めします

新しい瓦をのせて、下地の桟に向かってビス留めします。

瓦をビスで固定しているので土葺きの屋根よりは瓦が飛散しにくい形状です。また、葺き土を使用していないので、土の分屋根が軽くなります。

瓦差し替え完了

割れている瓦はすべて差し替えました。

同じオレンジ色の釉薬瓦を使用しても、瓦を焼くときの温度や釉薬によって色が異なりますし、古い瓦と新しい瓦を並べるとやはり新旧の差が出てしまいます。S様邸は下から屋根がほとんど見えないので、ご了承いただきました。

漆喰を詰め直し動いている瓦を固定!

S様邸は、台風で降り棟の冠瓦がズレてしまいました。

降り棟は銅線で固定されていましたが、今後のことを踏まえてパッキン付きのビスでしっかりと固定しました。また、棟の際の漆喰も剥がれてきていたので新しい漆喰を詰めました。

谷樋の漆喰も詰め直しました

谷樋(屋根の谷部分に設けた雨樋)の際の漆喰がボロボロに剥がれていたので新しい漆喰を詰めました。

谷樋は二つの屋根面から流れてきた雨水が集まる部分なので雨漏りのリスクが高いと言えます。漆喰は防水の役割もあるので、剥がれてきたら放置せずメンテナンスしましょう。

ラバーロック

近年、大型の台風が上陸するので、できるだけ被害を少なくするために瓦の山になっている部分にシーリングを充填して飛散を防止しました。

 

次はタイル張りのお風呂の解体からご紹介します。

 

現地調査はこちら(泉大津市の台風被害に遭った屋根とお風呂の現調)

 

つづきはこちら(泉大津市のタイル張りのお風呂の解体)

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