阪南市の台風被害で塀瓦修理!棟瓦、軒丸瓦、熨斗瓦交換と漆喰詰替

台風の影響で、塀瓦の熨斗瓦(のしがわら)にも欠損が見つかりました。

熨斗瓦とは?
熨斗瓦とは、棟の下部や塀の装飾部分に積み重ねて使用される平たい形状の瓦です。

熨斗瓦を複数枚を重ねることで立体的な層を作り、建物に格式と重厚感を与える伝統的な意匠要素となっています。
構造的にも雨水の流れを制御する重要な役割を担っています。

 

欠けた熨斗瓦を新しいものに交換し、正しい位置に丁寧に積み直していきます。
これで熨斗瓦部分の修理が完了しました。

塀瓦の端部分には冠瓦(かんむりがわら)を取り付けます。

冠瓦とは?
冠瓦とは、塀や屋根の端部、棟の最上部に設置される仕上げ用の瓦です。

雨水の浸入を防ぐ機能性と、建物全体の見栄えを整える装飾性を兼ね備えた重要な部材で、建物の完成度を高める役割を果たします。

 

冠瓦を設置した後は、瓦と瓦の間の隙間から雨水が浸入しないよう、漆喰を丁寧に充填します。

この防水処理により、長期間にわたって塀の内部構造を湿気から守ることができます。

冠瓦の施工が完了し、この部分の修理は無事終了しました。

塀瓦の角部分に隙間が残っていることを確認しました。
このような小さな隙間でも、長期的には雨水が浸入して内部構造を傷める原因となります。

 

隙間には黒色の漆喰をしっかりと充填し、雨水の浸入経路を完全に塞ぎます。
この細部への配慮が、修理後の耐久性を大きく左右します。