阪南市で台風被害を受けた平屋建ての工場の小波スレート屋根を修理
小波スレートとは？
小波スレートとは、波型に加工された薄い屋根材
しかし台風の猛烈な強風により、屋根の一部が大きく吹き飛ばされてしまっていました。
応急処置としてブルーシートで雨養生が施されていましたが、雨養生は、応急処置にしかすぎない為、本格的な修理が必要な状態でした。
雨養生とは？
雨養生とは、建物への雨水の侵入を防ぐための仮の覆いのこと。
野地板とは？
野地板とは、屋根材を支える下地の板のこと
野地板が腐食すると屋根の強度が著しく低下し、雨漏りの原因となるだけではなく、屋根全体が危険な状態になってしまいます。
そのため、傷んだ野地板を撤去し、新しい構造用合板に張り替える工事を行うことになりました。
構造用合板とは？
構造用合板とは、建物の構造を支える強度の高い合板のこと。
構造用合板をしっかりとビスで固定することで、長期間安定した強度を保つことができます。
この野地板の張り替え作業が、屋根修理の重要な基礎工事となります。
手を抜かず、一枚一枚確実に施工していくことが、後々の耐久性を左右します。
アスファルトルーフィングを隙間なく張ることで、万が一屋根材に不具合が生じても雨漏りを防ぐ二重の防御システムを構築します。
アスファルトルーフィングとは？
アスファルトルーフィングとは、アスファルトを染み込ませた防水性の高いシートのこと。
この防水シートは屋根の寿命を大きく延ばす、見えない部分の重要な工程です。
屋根の形状に合わせて正確にカットした小波スレートを、一枚ずつ丁寧に配置していきます。
波型の形状が雨水をスムーズに排水する構造になっており、工場などの建物に適した屋根材です。
この作業は、スレートが割れないよう慎重に行う必要があります。
適切な位置に穴を開けることで、強風にも耐えられる強固な固定が可能になります。
波板ビスとは？
波板ビスとは、波型屋根材専用の固定金具で、防水性能を持つワッシャー付きのもののこと。
この専用ビスは雨水の侵入を防ぐ構造になっており、長期間錆びにくい素材で作られています。
一本一本確実に締め付けることで、台風にも負けない強固な屋根が完成します。
この『重ね張り工法』により、その部分の強度が大幅に向上し、再び同様の被害を受けるリスクを最小限に抑えることができます。
単に塞ぐだけでなく、より強固な構造にすることが重要なのです。
シーリング材とは？
シーリング材とは、隙間を埋める防水性のあるゴム状の材料のこと。
この処理により、わずかな隙間からも雨水が侵入することを防ぎ、完全な防水性能を実現します。
細かい部分まで丁寧に施工することが、長持ちする屋根の秘訣です。
棟とは？
棟とは、屋根の一番高い所のこと。
棟は屋根の中でも特に雨風の影響を受けやすい箇所であり、適切な処理が必要不可欠です。
ここをしっかり仕上げないと、せっかくの屋根工事も台無しになってしまいます。
棟板金とは？
棟板金とは、屋根の頂上を覆う金属製のカバーのこと。
棟板金は屋根材同士の接合部分を雨水から守り、屋根内部への水の侵入を防ぐ重要な役割を果たします。
これがないと、雨水が屋根の内部に入り込み、建物全体の劣化を早めてしまうのです。
この手作業による調整が、屋根にぴったりと合う美しい仕上がりを生み出します。
ケラバ板金とは？
ケラバ板金とは、屋根の側面端部を保護する板金部材のこと。
ケラバ板金は屋根の横から入り込む雨水や風を防ぎ、屋根の耐久性を高める重要な部材です。
見た目の美しさだけでなく、機能性も兼ね備えた施工を心がけています。
これにより、屋根の最も重要な部分がしっかりと保護され、長期間安心してお使いいただける状態になりました。
一つ一つの工程を丁寧に行うことが、品質の高い仕上がりにつながります。
波板用棟材とは？
波板用棟材とは、波型屋根専用の頂上カバー材のこと。
これは小波スレートの波形に合わせた形状の棟材で、雨水の侵入を防ぎながら、屋根の頂上部分を美しく仕上げる役割があります。
機能性とデザイン性を両立させた重要な部材です。
この作業も材料を傷めないよう、適切な力加減で慎重に行います。
正確な位置決めが、後の固定作業の品質を左右します。
専用のビスを使用することで、風雨に強く、長期間緩むことのない確実な固定が実現できます。
細部まで手を抜かない姿勢が、お客様の安心につながります。
これにより、屋根の頂上部分が完全に保護され、台風などの悪天候にも負けない強固な屋根が完成しました。
見た目も美しく、機能的にも優れた仕上がりになっています。
シャッターボックスとは？
シャッターボックスとは、シャッターを収納する上部の箱状の部分のこと。
シャッターボックスが破損すると、シャッターの開閉に支障が出るだけでなく、雨水が内部に侵入して建物本体を傷める原因にもなります。
そのため、こちらも適切な修理方法で対応することになりました。
まず、シャッターの状態を確認します。
次に、板金板を測ったサイズに加工し、取り付けます。
取り付けた後は、雨水が入らないようにシーリング材を使って防水しておきます。
これで阪南市Y様邸のすべての台風被害の修理が完了となります。
お客様からも「迅速に対応してもらえて助かった」「仕上がりも綺麗で満足している」とのお褒めのお言葉をいただきました。
波板屋根が風と飛ばされてお悩みのお客様は、やまなか工務店にご相談下さい。
次回のブログでは、Y様邸の塀瓦の修復工事の様子をご紹介します。
是非、次回のブログもご覧くださいね。
