忠岡町の台風で崩れた降り棟などの修復工事 3/26

忠岡町T様邸 屋根修理と内装改修工事 


忠岡町の台風被害に遭った瓦屋根の修理です。T様邸はこの工事で屋根修理やキッチン入替、内装も行います。台風で屋根の降り棟(軒先方向に向かって降りる棟)が一部崩れて、屋根面の瓦も数枚落下してしまいました。崩れた降り棟を修復し、ズレや飛散を防止するためにシーリングで瓦同士を繋いで固定させていただきました。また、屋根の漆喰も剥がれてきていたので詰め直しました。

部分足場を建てました

屋根修理で使用する、昇降用及び作業用、墜落防止のための足場を部分的に設置しました。

屋根工事では職人が安全に作業するために足場が必要になることがほとんどです。屋根の修理範囲や形状によってどの規模の足場を建てるかが決まります。T様邸は崩れた降り棟付近に被害が集中しており、屋根の勾配が緩やかだったため、少しの範囲のみの足場ですみました。

降り棟が一部崩れています

台風の後、お孫さんが屋根に上ってブルーシートをかけて応急処置してくれていましたが、作業にかかるので撤去させていただきました。

シートの下には崩れた降り棟がありました。

棟とは屋根面同士の取り合い部のことで、降り棟は軒先方向へ流れる棟のことです。

銅線をほどいて一部積み直します

棟は屋根の高い位置にあることから風や地震の影響を受けやすい箇所です。そのため、銅線を通して巻いて固定されていますが、その銅線が切れて瓦が飛散している状態でした。

飛散せず屋根に残っていた瓦も動いている箇所があったので銅線をほどいて固定しなおします。

動いている瓦を仮撤去

銅線をほどいて動いている瓦を仮撤去しました。

棟をすべて解体して積み直すと費用がかさんでしまうため、修復での工事になりました。

葺き土を足して瓦を積みました

土葺きの屋根は下に葺き土と呼ばれる土を敷いて瓦を固定しています。月日とともに土が乾燥して痩せてくると瓦がズレやすくなるため、新しい葺き土をご用意し、痩せている部分に足して瓦を復旧しました。

太い銅線でしっかりと固定

瓦を復旧してから銅線で固定しました。

銅線が切れた部分には太い銅線を仕込んでしっかりと固定させていただきました。

シーリングで補強

先ほどお伝えしたように、棟は風や地震の揺れの影響を受けやすい箇所です。今後の自然災害で被害を少なくするために、瓦の取り合いにシーリングを充填して飛散を防止しました。

漆喰の詰め直し

鬼瓦の取り合いなど、漆喰の剥がれが見受けられた箇所は新しい漆喰に詰め直しました。

水平棟(横方向の棟)も、瓦がバラバラに飛散しないようにシーリングを充填して繋いで固定しました。

飛散した瓦などは差し替えました

瓦が割れたり、飛散した部分は新しい瓦に差し替えました。

台風直後は瓦の生産が追いつかず不足していましたが、T様邸の工事を行った時には落ち着いていたのでスムーズに工事ができました。

T様邸は屋根の工事と内装工事の間の期間があいたので、第一期工事、二期工事に分けて作業に入らせていただきました。屋根はブルーシートをかけた状態でしたので取り急ぎ工事を行い、その後、じっくりと内装のご相談をさせていただき工事に至ります。

 

次は和室の床の修理の様子をご紹介します。

 

現地調査はこちら(忠岡町の台風被害箇所と内装の現地調査)

 

つづきはこちら(忠岡町のカーポートの波板を張り替え塗装!)

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