貝塚市でトイレの汚水配管に適切な勾配が取れておらず勾配調整工事

皆様、こんにちは(^^)/
やまなか工務店です。

前回現場調査にお伺いしたO様邸でのトイレ

の排水トラブルに関する工事

をご紹介します。
「最近トイレの流れが悪いな…

」と感じている方はいらっしゃいませんか？今回の工事ブログが皆様のご参考になれば嬉しいです。

既存の配管を撤去

早速工事に取り掛かります。まずは既存の汚水配管を撤去します。もともとは1階トイレ

と2階トイレ

の配管が別々でしたが、今回、写真左側に掃除口を新設して、1階と2階の配管を一緒にします。

掃除口（そうじぐち）とは、排水管の途中に取り付ける点検・清掃用の開口部の事で、つまりやすい場所のメンテナンスのためや定期的な配管の清掃のために設置される。

汚水配管を通す穴を開ける

こちらは、1階トイレ

の配管を通すために外壁の基礎部分（巾木）に穴を開けている様子です。これまでは、配管が床下から直接土の中へと埋設されおり、今回の調査で排水不良の原因が「配管の勾配不足」であることが分かりました。
適切な排水勾配を確保するため、配管ルートを変更し、土間コンクリートの上から排水管を出す方法をご提案させていただきました。

土間コンクリートの上から排水管を出すとは・・・？！

工事前と工事後の1階トイレ

の床下の様子です。上記で説明したように今回の工事で、排水管に勾配をつけるために排水管を新たに土間コンクリートの上に設置しました。

排水管を通す

外壁の基礎部分（巾木）に穴が空いたので、1階トイレの排水管を通し、エルボを使って排水管同士を接続します。

エルボ・・・配管の方向を変えるために使う「L字型」や「曲がった形」の継手（つぎて）のこと。

2階トイレの排水管も設置

2階トイレ

の排水管も新たに設置します。もともと2階トイレ

の排水管は、外壁の基礎部分（巾木〈はばき〉）から出ていたため、その位置は変えずに活かしました。またこれまでの配管は、写真上側へ曲げて設置されていた為、水の流れがスムーズではありませんでした。
今回は、できるだけ配管をまっすぐに延ばすことで、排水の流れが良くなるように改善しました。さらに、万が一詰まりが起きた場合でもすぐに対応できるよう、掃除口（そうじぐち）を2カ所新たに設置しました。

1階と2階の排水管を繋げる

1階と2階の排水管の設置が完了したので、それぞれを繋ぎます。写真の中央に見える太い灰色の管が「塩ビ管（えんびかん）」と呼ばれるもので、排水を屋外へ流すために使われます。
排水管を分岐させるためのY字型の継手が「チーズ」、方向を変えるために使っている曲がった部品が「エルボ」です。掃除がしやすいように「掃除口」も増やしており、万が一詰まりが起きたときも安心です。すべての配管がスムーズに接続されるよう、角度や高さを慎重に調整しながら作業を進めていきます。