貝塚市で棟瓦と平瓦の取り合い漆喰補修をして次の自然災害に備える
やまなか工務店です。
貝塚市のS様から「台風で屋根の瓦が割れてしまった」とのご相談をいただき、現場調査にお伺いしました。
S様邸は美しいオレンジ色の洋瓦のお家でしたが、台風の影響で棟瓦が損傷し、漆喰も剥がれている状態でした。
「このまま放置すると雨漏りが心配…」というお客様の不安を解消するため、修理工事に取り掛かりました。
今回は割れた瓦の交換から漆喰の詰め替えまで、台風被害の修理工程を詳しくご紹介します。
同じように台風被害でお困りの方、屋根の点検や修理お考えの方はぜひ参考にしてくださいね。
屋根の修理は、地域密着型で経験豊富なやまなか工務店にご相談下さい。
貝塚市で台風被害にあったS様邸に足場を立てる
S様邸は温かみのある2階建てのお住まいで、屋根にはオレンジがかった美しい茶色の洋瓦が使用されていました。
しかし、2階部分の洋瓦が台風の猛烈な風雨の影響を受けて損傷している状況が確認できました。
現場調査後、後日、詳細なお見積書を作成し、S様にご提出させていただいたところ、「工事をお願いします。」と、正式に工事のご依頼をいただくことができました。
屋根工事を安全に進めるため、貝塚市S様邸に足場職人が足場を搬入し足場を立てました。
足場工事は屋根修理の成功を左右する重要な準備工程で、経験豊富な足場職人が事前に敷地内を詳細に調査し、最適な足場設置プランを立案しました。
工事初日に足場職人が現場に足場材を搬入し、迅速かつ丁寧に足場を組み立てていきます。
しっかりとした足場があることで、作業員が頻繁に下まで降りて道具を取りに行く必要がなくなり、足場上に道具を仮置きできるため作業効率が向上します。
また、複数人の職人が同時に足場上で安全に作業できるため、工期短縮にもつながる重要な設備です。
貝塚市S様邸の足場にメッシュシートを張る
完成した足場にはメッシュシートを取り付けます。
メッシュシートとは?
メッシュシートとは、工事現場の安全対策として足場に取り付ける網目状のシートのことです。
強風時の資材飛散防止、近隣住宅への配慮、職人の落下防止など、多くの安全機能を担う重要なアイテムです。
貝塚市S様邸の現場に資材を搬入
貝塚市S様邸の屋根工事に必要な各種資材が現場に搬入された瞬間を捉えています。
搬入された資材は、平瓦、丸瓦、瓦専用ボンド、防水性なんばん漆喰(しっくい)など、屋根修理に欠かせない材料ばかりです。
これらの資材一つひとつが、お客様の大切なお住まいを長期間にわたって守る重要な役割を果たします。
平瓦・・・屋根の大部分を覆い、雨水を効率よく流す基本的な瓦。
丸瓦・・・装飾性と防水性を持つ、棟や軒先用の丸瓦。
瓦専用ボンド・・・瓦の接着や隙間補修に使う専用ボンドで、耐候性・防水性に優れているボンド。
防水性なんばん漆喰(しっくい)・・・防水性に優れた改良型漆喰で、雨水の浸入を防ぎます。
防水性なんばん漆喰と通常の漆喰の違いは?
防水性なんばん漆喰は、通常の漆喰と比べて防水性能が高く、耐久性に優れているため、メンテナンス頻度を大幅に減らすことができる次世代型の漆喰です。
貝塚市S様邸に釉薬瓦(ゆうやくかわら)を搬入
貝塚市S様邸の屋根に使用されている美しい洋瓦の詳細を示しています。
S様邸の屋根瓦は釉薬瓦(ゆうやくかわら)という高品質な瓦で、同じ種類の釉薬瓦を現場に搬入し、既存の屋根との調和を図りました。
釉薬瓦とは?
釉薬瓦とは、 表面にガラス質の釉薬を塗布して高温で焼成した瓦のことで、美しい光沢と豊かな色合いが特徴です。
また、優れた耐候性を持ち、長期間にわたって美観を保つことができる高品質な屋根材です。
色合いや質感を統一することで、修理後も美しい外観を保つことができます。
貝塚市S様邸の棟瓦のサイズを計測
瓦の交換工事では、ミリ単位での正確なサイズ合わせが重要で、熟練した職人が専用の計測器具を使用して慎重に寸法を測定します。
この精密な計測作業により、新しい瓦が既存の屋根構造と完璧にフィットし、雨水の浸入を確実に防ぐことができます。
貝塚市S様邸の雨養生をしていたブルーシートを剥がす
いよいよ台風被害を受けた貝塚市S様邸の本格的な屋根工事が始まります。
まず最初に、工事期間中に雨水の浸入を防ぐために設置していた雨養生用のブルーシートを慎重に取り外します。
雨養生とは?
雨養生とは、工事期間中に雨が降っても室内に水が浸入しないよう、ブルーシートなどで一時的に屋根を覆うこと。
この後、損傷した棟瓦の撤去作業に移り、新しい棟瓦への交換を行います。
新しい棟瓦は台風などの強風で飛ばされることがないよう、専用のビスを使用してしっかりと固定し、長期間にわたる安全性を確保します。
棟瓦とは?
棟瓦とは、屋根の最も高い部分である棟に設置される特別な瓦で、屋根全体の要となる重要な部材のこと。
棟瓦は、雨水の浸入を防ぐ最後の砦としての役割を担っています。
貝塚市S様邸の古い漆喰を剥がす
長年の風雨にさらされて剥がれてしまった古い漆喰は、金槌などの専用工具を使用して慎重に取り除きます。
この作業では周囲の健全な瓦を傷つけないよう、熟練した職人が細心の注意を払いながら丁寧に作業を進めていきます。
古い漆喰の完全な除去は、新しい漆喰の密着性を高め、長期間にわたる防水性能を確保するための重要な工程です。
貝塚市S様邸の棟と平瓦の取り合いに防水性なんばん漆喰を詰める
現場に搬入された時は袋入りの粉末状だった防水性なんばん漆喰を、熟練した職人が適量の水と混ぜ合わせ、最適な硬さになるまで丁寧に練り上げます。
練り上がった漆喰を棟瓦と平瓦の取り合い部分に、職人の長年の経験に基づいて適切な量を見極めながら詰めていきます。
漆喰は詰めすぎても雨漏りの原因となるため、絶妙なバランス感覚が求められる繊細な作業です。
漆喰は詰めすぎるとどうなる?
①漆喰の詰めすぎで瓦が浮いてしまい、雨漏りの原因になることがあります。
②漆喰を詰めすぎると湿気がこもり、木材の腐食やカビの原因になります。
③詰めすぎた漆喰は割れやすく、剥がれの原因になります。
④漆喰を盛りすぎると見た目が不自然になり、仕上がりに影響します。
瓦と瓦の間に詰められる漆喰は、雨水の浸入防止だけでなく、瓦をしっかりと固定する重要な構造的役割も担っています。
貝塚市S様邸の棟と平瓦の取り合いに漆喰を詰める
白色の漆喰は外から見える部分に使用し、屋根全体の美観を格段に向上させる効果があります。
この美しい白い漆喰は、日本の伝統的なお城やお寺の瓦工事でも使用されている高品質な材料です。
見える部分に白色漆喰、見えない部分に黒色漆喰を使い分け、美観と経済性を両立しています。
漆喰を詰めた後は、作業員がコテを使って表面を平らに均一に整えます。
漆喰の表面を均一に整える理由は?
①漆喰表面の凹凸は雨水が溜まる原因となるため、平滑に仕上げることで水はけを良くし、雨漏りを防ぎます。
②不均一な表面は応力集中による亀裂や、凹部への汚れ・水分蓄積で劣化しやすいため、均一に仕上げて耐久性を高めます。
③熟練職人の均一な仕上げにより、漆喰の密度と強度が一定に保たれ、本来の性能を発揮できます。
④均一に整えられた漆喰は建物全体の美観と品格を向上させます。
⑤表面が平らだと点検や補修作業がしやすく、異常も発見しやすくなります。
貝塚市S様邸の棟と平瓦の取り合い部分の漆喰詰替え完了
やはり白色の漆喰を使用すると、屋根全体の印象が格段に上品で美しく仕上がりますね(^-^)
この白い漆喰は見た目の美しさだけでなく、優れた防水性能も備えており、S様邸の屋根を長期間にわたって雨水から守り続けてくれます。
貝塚市S様邸の棟瓦の隙間とビス穴に瓦専用ボンドを塗る
この細部への配慮が、長期間にわたる完璧な防水性能を実現し、お客様に安心してお住まいいただける屋根を完成させるのです。
貝塚市S様邸の棟工事完了
貝塚市S様邸の棟工事が完全に完了し、美しい仕上がりになりました。
台風被害から始まったこの工事は、最新の防水技術と熟練職人の技術、そして高品質な材料の組み合わせにより、以前よりもさらに強固で美しい屋根に生まれ変わりました。
S様からは「職人さんの丁寧な作業ぶりに感動しました。これで雨漏りの心配も無く安心して過ごせます」との温かいお言葉をいただきました。
次回の貝塚市S様邸のブログは、降り棟の工事と、瓦の交換、雨樋の修理の様子をご紹介します。
是非、次回のブログも最後までご覧下さい。
雨漏りや、屋根が傷んできて心配なお客様は、やまなか工務店にご相談下さいね。
貝塚市S様邸に関するブログはこちら
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