貝塚市で台風被害の洋瓦の屋根を修理し雨漏り対策で安心な生活 約43万円(工期6日)
現場調査にお伺いすると、美しいオレンジがかった茶色の洋瓦が印象的な2階建てのお住まいでした。
自然災害による住まいの被害は、本当に心配になりますよね。
貝塚市S様邸の瓦は釉薬瓦(ゆうやくかわら)でしたが、台風の威力には勝てませんでした。
釉薬瓦(ゆうやくかわら)とは？
釉薬瓦とは、表面にガラス質の釉薬を焼き付けた丈夫な瓦。
被害箇所は応急処置としてブルーシートで雨養生がされており、重りが置かれて風で飛ばされないよう配慮されていました。
雨養生とは？
雨養生とは、雨水の浸入を防ぐ仮の処置のこと。
軒樋がないと雨水が直接外壁に当たり、外壁の劣化を早める原因となります。
軒樋とは？
軒樋とは、屋根の端に設置され、雨水を集める横方向の雨樋のこと。
また、雨水が適切に排水されないことで雨漏りのリスクも高まるため、型番を控えてスムーズな交換工事ができるよう準備を進めました。
竪樋とは？
竪樋とは、軒樋から流れてきた雨水を地面まで運ぶ縦の雨樋
放置すると建物の基礎部分にも悪影響を及ぼす可能性があるため、竪樋修理をご提案させていただきました。
軒瓦とは？
軒瓦とは、屋根の端に設置される瓦
このまま放置すると雨水が浸入し、屋根材の腐食や雨漏りの原因となってしまいます。
この部分は雨水が集まりやすい箇所のため、しっかりとした防水処理が必要です。
棟ってなに？
棟とは、屋根の頂上部分のこと。
漆喰が剥がれると瓦が不安定になり、隙間から雨水が浸入して雨漏りの直接的な原因となってしまいます。
降り棟とは？
降り棟とは、屋根の斜面に沿って設置される棟
さらに台風の影響で棟瓦や平瓦にもひび割れが生じている状況でした。
この状態では次の雨で確実に雨漏りが発生し、室内に大きな被害をもたらす恐れがあるため、修理が必要でした。
お客様には、漆喰の詰替えと、割れている瓦の交換と、棟瓦が浮いているところがあったので、棟瓦の交換のご提案をさせていただきました。
まず最初に足場職人による現場調査を行い、敷地内での足場設置方法を慎重に検討しました。
足場は作業員の安全確保だけでなく、工具や材料を効率よく運搬できる重要な設備となります。
メッシュシートとは？
メッシュシートとは、細かい網目状のシートのこと。
このシートは工具の落下防止や粉塵の飛散防止、さらには近隣住民への配慮という重要な役割を果たしています。
しっかりとしたメッシュシートの設置により、安心して工事を進めることができます。
搬入された資材は、平瓦、丸瓦、瓦専用ボンド、そして防水性なんばん漆喰です。
平瓦とは・・・屋根の“基礎の顔”ともいえる部分を作る、薄くて平たい瓦。
丸瓦とは・・・半円形の瓦で、屋根の棟や端を覆って雨水を防ぐ瓦。
瓦専用ボンドとは・・・瓦同士をしっかり接着してズレや浮きを防ぐための、屋根用の強力な接着剤。
防水性なんばん漆喰とは・・・漆喰に防水材を混ぜ込み、雨水が染み込みにくくした屋根補修用の材料。
S様邸で使用されている釉薬瓦と同じ種類の瓦が現場に到着しました。
釉薬瓦は表面にガラス質の釉薬を焼き付けることで、美しい光沢と優れた耐久性を持つ高級瓦です。
色合いや質感を完全に合わせることで、修理後も自然な仕上がりになるよう配慮しています。
瓦は製造時期や種類によって微妙にサイズが異なるため、この作業は非常に重要です。
精密な計測により、隙間なくぴったりと収まる瓦を準備することができます。
いよいよ本格的な屋根修理の開始です。まず雨養生として設置されていたブルーシートを慎重に取り外します。
破損した棟瓦を撤去し、新しい棟瓦に交換した後、強風で飛ばされないようビスを使ってしっかりと固定しました。
この作業では周囲の瓦を傷つけないよう、熟練した職人の技術が要求されます。
古い漆喰を完全に取り除くことで、新しい漆喰がしっかりと密着し、長持ちする修理となります。
この漆喰は袋入りの粉末状で搬入され、職人が現場で水と混ぜて適切な硬さに練り上げます。
棟と平瓦の接合部分に適量の漆喰を詰めることで、雨水の浸入を完全に防ぎ、瓦をしっかりと固定することができます。
白い漆喰はお城やお寺でも使用される伝統的な材料で、屋根に上品な印象を与えます。
外から見えない部分には黒い漆喰を使い分けることで、コストを抑えながらも美しい仕上がりを実現しています。
棟瓦と平瓦の接合部分の漆喰詰め替えが完了しました。
白い漆喰の美しいラインが、屋根全体の品格を高めています。
この作業により、わずかな隙間からの雨水浸入も完全に防ぎます。
瓦専用ボンドは瓦の材質に最適化された特殊な接着材で、長期間の防水効果を発揮します。
新しい瓦と美しい白い漆喰により、まるで新築のような仕上がりとなりています。
この状態なら今後長期間にわたって雨水の浸入を防ぎ、安心してお住まいいただけます。
降り棟とは？
降り棟とは、屋根の斜面に沿って設置される棟。
こちらも台風の影響で深刻な被害を受けている状況でした。
降り棟は雨水が流れやすい箇所のため、特に念入りな防水処理が必要な重要部分です。
浮いている棟瓦や台風による飛来物で破損した瓦を、周囲への影響を最小限に抑えながら慎重に取り外します。
古い瓦の撤去作業は、隣接する健全な瓦を傷つけないよう細心の注意が必要です。
取り外し完了後は、サイズと色合いが完全に一致する新しい交換用瓦を正確に設置します。
力加減が重要で、強すぎると周囲の瓦を傷つけ、弱すぎると古い漆喰が残ってしまいます。
長年の経験を積んだ職人だからこそできる、絶妙な力加減での作業です。
袋入りの粉末状漆喰を、瓦職人が現場で水と混ぜ合わせ、最適な硬さに練り上げた状態です。
この練り上げ作業も職人の技術が要求される重要な工程で、硬すぎても柔らかすぎても適切な施工ができません。
適量の漆喰を詰めた後、コテを使って表面を美しく均一に整えます。
コテとは？
コテとは、左官工事で漆喰を塗る専用工具のこと。
漆喰は詰めすぎると逆に雨漏りの原因となるため、経験豊富な職人が適切な量を見極めます。
漆喰には雨水侵入防止だけでなく、瓦をしっかりと固定する重要な構造的役割もあります。
この白い漆喰は単なる装飾ではなく、優れた防水性能を持つ実用的な材料でもあります。
降り棟の棟瓦の隙間と、瓦を固定しているビスの頭部分に瓦専用ボンドを丁寧に塗布します。
このボンドは瓦の材質に特化した特殊な接着材で、長期間の防水効果を発揮します。
わずかな隙間からの雨水浸入も防ぐ、最後の仕上げとなる重要な作業です。
破損した瓦を丁寧に取り除き、色合いとサイズが完全に一致する新しい瓦に入れ替えました。
この作業により、屋根全体の統一感が保たれ、美しい外観を維持することができます。
軒瓦とは？
軒瓦とは、屋根の端部分の瓦のこと。
軒瓦は雨水が最初に当たる重要な部分のため、確実な修理が必要です。
破損した軒瓦を慎重に取り除き、新しい瓦を正確な位置に差し込んで固定しました。
この作業により、微細な隙間からの雨水浸入も完全に防ぐことができます。
ボンドの塗布は見た目以上に技術が必要な作業で、適量を均一に塗ることが重要です。
新しい瓦が美しく整列し、白い漆喰とのコントラストが非常に美しい仕上がりとなっています。
この状態なら今後長期間にわたって安心してお住まいいただけます。
これで雨が降っても雨水は軒樋を通って適切に地面へ排水される仕組みが整いました。
適切な勾配で設置された新しい軒樋により、雨水の流れもスムーズになっています。
これで雨水が途中で溢れることなく、地面まで確実に排水されます。
新しい竪樋は耐久性に優れた材質で、今後長期間の使用にも安心です。
工事完了後のS様邸は、台風被害の痕跡を全く感じさせない美しい仕上がりになりました。
「これで雨の日も安心して過ごせます。本当にありがとうございました」とS様にも大変喜んでいただけました。
台風被害や屋根工事でお困りの方は、地域密着で丁寧な施工を心がけるやまなか工務店にご相談下さい。
屋根その他修理工事
工期 6日間
工事価格 約43万円（税込）
（既存瓦一部破損・欠損部修繕固定工,樋工事,諸経費含む）
