貝塚市で台風被害洋瓦の屋根が破損、雨樋とテラス屋根も現場調査
貝塚市にお住まいのS様より「台風でお家が被害を受けてしまったので見に来てほしい」とのご相談をいただきました。
自然災害による住宅への影響は、ご家族の皆様にとって大きな不安の種になりますよね。
私たちはそんなお客様のお気持ちに寄り添い、一刻も早く安心していただけるよう、すぐに現場へと向かわせていただきました。
貝塚市のS様邸は2階建ての洋瓦のお住まいでした。
台風の猛烈な風により、2階部分の洋瓦の屋根に深刻な損傷が発生していました。
瓦というのは本来とても丈夫な屋根材なのですが、台風のような自然の猛威の前では、どんなに良質な材料でも被害を受けてしまうことがあります。
応急処置として屋根にブルーシートによる雨養生がしっかりと施されており、重りも適切に配置されていました。
雨養生とは？
雨養生とは、工事中や屋根・壁が傷んでいるときに、雨が入らないように一時的に守ること。
この初期対応のおかげで、室内への雨水の浸入を最小限に抑えることができていました。
貝塚市S様邸で使用されていたのは、美しいレンガ色の釉薬瓦（ゆうやくがわら）でした。
釉薬瓦とは？
釉薬瓦とは、表面にガラス質の釉薬を塗って焼いた瓦のことで、色あせしにくく耐久性に優れた高品質な屋根材です。
貝塚市S様が特にお困りだったのが、2階のテラス屋根が台風の強風で完全に飛ばされてしまったことでした。
毎日の洗濯物を干すスペースがなくなってしまい、「これからどこに干せばいいの、雨の日はどうしよう？」と大変ご心配されていました。
テラス屋根は、雨の日でも洗濯物を干せる大切な生活空間です。
また、直射日光や雨から洗濯物を守り、大切な衣類を長持ちさせる役割も果たしています。
私たちは、新しいテラス屋根の設置をご提案させていただきました。
2階の物干竿を支えるアームにも、長年の使用による劣化が見受けられました。
汚れの蓄積や一部にひび割れが発生しており、このまま使い続けると安全性に問題が生じる可能性がありました。
毎日使用する物干し設備は、お洗濯という大切な家事を支える重要な設備です。
安全で使いやすい環境を整えることで、家事の負担を軽減し、より快適な暮らしをお届けできます。
毎日使うものなので、S様邸が工事をされる場合は、物干竿のアームの修理も行おうと思っています。
貝塚市S様邸で軒樋（のきどい）が台風の強風で一部飛ばされている状態を発見いたしました。
軒樋ってなに？
軒樋とは、軒樋とは屋根に降った雨水を集めて地面まで安全に流す大切な設備のこと。
軒樋がないと、屋根から落ちる雨水が、直接外壁に当たってしまいます。
これは、外壁にとって大きな負担となります。
外壁の劣化が早まったり、最悪の場合は雨漏りの原因にもなってしまうのです。
そのため、お客様には軒樋の交換をご提案させていただきました。
貝塚市S様が工事を行なう場合、工事をスムーズに進めるため、既存の雨樋の型番もしっかりと記録し、準備を整えてまいります。
雨樋は、同じ型番でないと接続できない場合があるので、型番は必ず確認します。
貝塚市S様邸の縦方向に設置されている竪樋（たてどい）にも割れを発見いたしました。
竪樋とは？
竪樋とは、屋根から流れてきた雨水を、地面までスーッと流すための“たてのパイプのこと。
竪樋が割れていると、そこから雨水が溢れ出し、お庭やお家の周りに大きな水たまりができてしまいます。
これは見た目が悪いだけでなく、湿気によるカビの発生や、建物の基礎部分への悪影響も心配されます。
お客様の大切なお住まいを長く美しく保つため、竪樋の修理も併せてご提案させていただきました。
貝塚市S様邸の軒瓦（のきがわら）が割れ、その下にある漆喰（しっくい）が露出している箇所を発見しました。
軒瓦とは？
軒瓦とは、屋根の一番はじっこ、外から見えるところに使われている瓦のこと。
漆喰とは？
漆喰とは、瓦を固定するための白い塗り材のこと。
この漆喰が見えてしまっているということは、瓦が本来の役割を果たせていない状態を意味します。
素肌がむき出しになってしまったような状況です。
お家を雨から守る大切なバリアが壊れてしまっているので、S様には、漆喰の詰替えのご提案をさせていただきました。
棟瓦が浮いていると、隙間から雨水が入り、雨漏りしてしまう可能性があります。
お客様には、棟瓦を新しく交換するご提案をさせていただきました。
S様が工事を行なう場合、棟瓦のサイズを測り新しい棟瓦に交換する予定にしています。
貝塚市S様邸の屋根の頂上部分である棟（むね）と平瓦の接合部分で、漆喰やモルタルの剥がれを確認いたしました。
棟とは？
棟とは、屋根のてっぺんにある、一番高いところのつなぎ目の部分。
平瓦とは？
平瓦とは、屋根を広くおおうための、うすくて平らな形をした瓦のこと。
モルタルとは？
モルタルとは、モルタルとは、セメントに砂と水を混ぜて作る、粘りけのある材料のこと。
この部分は屋根の中でも特に雨水が集まりやすい箇所で、いわば「屋根の急所」とも言える重要な部分です。
漆喰やモルタルが剥がれていると、瓦がしっかりと固定されていない状態になります。
これは、ボタンが取れかかった洋服のような状態で、いつ瓦がずれたり落ちたりしてもおかしくない危険な状態です。
瓦の隙間から雨水が浸入し、屋根の内部構造にダメージを与え、最終的には室内への雨漏りにつながる可能性があります。
貝塚市S様邸の斜面に設置されている降り棟（くだりむね）でも、漆喰やモルタルの剥がれを発見しました。
降り棟とは？
降り棟とは、屋根のてっぺんから斜めにおりていく、屋根と屋根のつなぎ目のこと。
さらに、台風の影響で棟瓦や平瓦にも複数の割れが生じていました。
この状態を放置すると、次の雨で間違いなく雨漏りが発生し、大切な室内の家具や床材を傷めてしまう恐れがあります。
また、湿気によるカビの発生は、ご家族の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
黒カビは、アレルギー症状が強くなったり、喘息が酷くなったりしてしまいます。
私たちは、S様に現状の危険性を分かりやすくご説明し、台風により割れた瓦の交換と棟・降り棟の漆喰詰め替え工事をご提案させていただきました。
台風による住宅被害は、見た目以上に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
台風被害でお困りの際は、一人で悩まずに、やまなか工務店にお気軽にご相談ください。
貝塚市のS様邸には、現場調査後、後日お見積書を提出し、工事のご依頼をいただきました。
次回のS様邸のブログは、台風被害にあった屋根工事の様子をご紹介します。
是非、次回のブログもご覧下さい。
